貴金属の相場はどのようにして決まるの?

金、銀、銅、パラジウム、白金など貴金属の相場がどのように決定されるのか、これから資産運用などをしようと考えてる方は気になるのではないでしょうか。
相場に関しての知識が増えれば、資産運用などでも明確な見通しを立てることが出来るため、知識として頭に入れておいた方がいいのではないかと思います。

◇政治・経済・社会情勢によって変動する
まず第一に、どの貴金属も世界中の政治や経済、社会情勢によって大きく変動します。
しかしながら、経済が悪化して不況になったからといって、必ずしも貴金属の相場が下がるというわけではありません。
むしろ上昇傾向にあります。
それには需要・供給や採掘量などが関係してくるためです。
需給がひっ迫すると相場は上昇します。
貴金属の主な産出国で非常事態が起これば、相場が上昇します。
また、貴金属の国際価格と国内価格は必ずしも一致しません。
たとえば、第二次オイルショック以降、金の国際価格はグラムあたり1000円ほど上がりましたが、国内価格は一気に5000円近く上がりました。
しかし、リーマンショック後の国際価格はグラムあたり3000円ほど上がりましたが、国内価格は1000円しか上昇していません。
これには為替などが関係してくるため、貴金属の国際価格と国内価格は必ずしも一致するというわけではないのです。

◇貴金属の相場を決定する市場
貴金属は世界中の市場で取引が行われており、その中ではロンドン、ニューヨーク、チューリッヒ、香港にある市場は世界第4市場とも呼ばれています。
特にロンドン市場で決定された相場は世界中に大きく影響を与えると言われていて、世界でもNO.1の市場となっています。
世界各地にたくさんの取引市場があり、日本国内で言うと東京工業品取引所にて貴金属の取引がされています。

◇貴金属相場の算出方法
基本的に金、銀、銅、パラジウム、プラチナといった様々な貴金属は『為替』と『重さ』によって価格が決定されます。
日本国内における貴金属は主に海外市場で決定された国際相場を元にしています。
一例として貴金属の中でも最も人気がある金の算出方法を紹介しておきます。

【国際金価格÷31.1035×為替+諸費用=国内金価格】

国際基準では金を1gあたりで計算するのではなく、1トロイオンスあたりで計算されます。
1トロイオンス31.1035gとなります。
諸経費は物流コストや業者な利益などです。
上記の算出方法で分かるように為替は貴金属の国内価格に大きな影響を与えます。
国際相場が上昇しても、日本が不況になり円安になった場合には、必ずしも国際価格と国内価格が比例しないというわけです。

◇貴金属相場の上昇下降の主な原因まとめ
貴金属相場が上昇する主な原因は、『需要量の増加』、『供給量不足』、『生産コストの上昇』、『経済不安』、『金利の下降』、『円安ドル高』、『インフレ』、『原油価格の上昇』、『株安』、『戦争やテロの発生』。

貴金属相場が下降する主な原因は、『需要量の減少』、『供給量が過剰』、『生産コストの低下』、『経済が安定』、『金利の上昇』、『円高ドル安』、『デフレ』、『原油価格の下降』、『株高』、『有事が起きない』。

このように金やプラチナをはじめとする貴金属買取の相場は様々な要因によって決定されます。
そのため、経済におけるスペシャリストであっても今後の相場をズバリ当てることは難しいと言えるでしょう。
投資は何でもリスクが伴いますが、地金などは株式といった紙の資産とは違って『一生の資産』となるため、万が一のために保有しておくのもいいでしょう。